今日は先日初めて行った高輪ゲートウェイ駅についてお話ししたいと思います。
私(今回の筆者)は、幼い頃から山手線に乗る機会が多く身近に感じていたこともあり、山手線に新しい駅ができるとわかった時から、いつか行けるのを楽しみにしていました。
最近コロナ禍も終息し行動がしやすくなったのを機に、今回ようやく新しい駅を訪れることができました。
目次
高輪ゲートウェイ駅の概要
まずは高輪ゲートウェイ駅の概要を簡単にご紹介します。
場所
場所は山手線の田町駅から1.3キロ、品川駅から0.9キロに位置する元車両基地の跡地にあります。
開業
開業は2020年3月14日、49年ぶり30番目の山手線新駅として誕生しました。ただしこれは東京オリンピックに合わせた暫定的な開業だったため、本開業は来年になるそうです。
建物の構造と建築家
建物は地上3階・地下1階建てで1階がホーム2階が改札とコンコースとトイレと店舗、3階も店舗という構造になっています。
駅舎のデザインは隈健吾さんが担当されています。
高輪ゲートウェイ駅の建築に関する発見
開放的な構内
駅でホームに降りた瞬間私が感じたのは明るさと開放感でした。外国の鉄道ターミナル駅、もしくは大きなアーケード街にいる感じを受けました。
これは1階のホームから3階の天井までが吹き抜けていることと屋根に半透明の膜が張られていてそこからやわらかい光が届いているためでした。
折り紙モチーフの屋根
また屋根が不規則に起伏しているのも面白いと思いあとで調べたら折り紙がモチーフになっていると知り納得しました。
屋根の膜の素材は、光は透過させ熱を遮断するものだそうです。
確かに訪れた日は6月のよく晴れた暑い日でしたが、熱気は感じませんでした。
屋根の鉄骨には杉材が挟んでありました。これは膜と合わせて障子をイメージしているそうです。
素材にはガラスと木が多用される
壁面はほぼガラス張りで、一部太陽光発電ガラスが採用されていました。
また改札階の仕切りもガラスが多く使われていて、構内全体がとても開放的である反面、ほこりや汚れが付きやすくもあるので、きれいな状態を保つのは大変そうに感じました。
それから、木が多く使われていることも興味深いと思いました。
主に福島県産の杉が用いられ、内部の壁や天井などに多く使われていました。
外壁
また外壁には同じ木材に液体ガラスコーティングを施したものが使われています。
これは見た目も実際触ってみた感じも、無垢の木との違いがわからないほど良くできていました。
また、外壁にも内壁にも大和張りが用いられていました。
外国人の利用客に伝わるのかは分かりませんが、おそらく多くの日本人にとっては和風な印象を受けるのではないかと思われます。
綺麗なお手洗い
お手洗いへと続く通路の床には、境目がないので空間に一体感がありとても綺麗でした。
また女性用のお手洗い内部はとても清潔感があり、デパートのお手洗いのようでした。
今回お手洗いの設備で驚いたのが、こちら。
1枚目の写真がアロマディフューザーで、右の写真はサイネージボードを兼ねた姿見です。
公共のトイレがいい香りに包まれているのは、なかなか気分が良かったです。
フォントや言語表記、ユーザビリティの観点など
駅名を見て違和感を感じたのですが、フォントが明朝体だからだということに気づきました。
他の駅はゴシック体を使っていることが多いです。
券売機上の運賃表は液晶ディスプレイで一定時間ごとに言語表記が変わります。
それは便利でもあり、目的の駅をゆっくり探せなそうな心配もあります。
それから長い駅名を収めるために山手線の円がかなり楕円になっていました。
その他駅構内での発見
こちらの写真はホームから改札階に上がったところです。
正面が売店、上がスターバックスコーヒーです。
ちなみにこのスタバに行くには、一度改札を出る必要があり、またお会計は現金でできないとのことでした。利用する時にはご 注意ください。
こちらはハイテク無人売店。
AIがお客の手にした商品をチェックしてくれるのでキャッシュレスで決済できる仕組みになっています。
おわりに
現在はまだ1日の乗降者数がかなり少なかったり、駅構内も品川寄りの半分は閉じている状態ですが、
2024年の本開業に向けて駅前の再開発が進められていることと、再開発が完了すれば 人の流れも変わり駅も街も活気づくはずなので、名前の通り、国際交流の玄関口になってこの駅が発展していくことに今後期待したいと思います。