先日のスピーチは、タデスミレについてのお話を聞きました。

週末に雑木林へ散歩に行ったところ、タデスミレという貴重な花を見つけたそうです。

このスミレは、皆さんが知っているスミレとは少し異なっていると聞きました。
特徴として、茎が上に40cm程度伸び、写真のように星形の花を咲かせます。
群生して咲くというよりも、特定の場所に点在しながら生息するという少し珍しい生態系を持っているそうです。

なぜこの花が貴重なのかというと、様々な要因から個体数が少なくなっており、
『絶滅危惧種IA類』という『ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い種』に指定されているためだそうです。
そして更に、長野県が『特定指定希少野生動植物』に定めています。

繁殖が難しい理由として、生育状況が不明確で対応策が困難、植林をしたのち手が入らず荒れてしまっている、
鹿の食害などが挙げられるようです。

ふもとで過ごしている私たちが環境改善に手助けできることは何かといえば、なかなか難しいかもしれませんが、
様々な貴重生物が生息しているんだということを認識すること。
きれいだからと言って、摘み取ったりしないことですね。